通信 第25号

自然再生協議会通信 第25号を発行しました。

1.それでも花は咲く 入田ヤナギ林での活動
  • 四万十川河畔の入田ヤナギ林は、四万十川自然再生事業による樹木の伐採や間伐で一面に菜の花が咲くようになり、四万十市の観光名所となっています。この美しい風景を保つには人間の手助けも必要です。
  • 四万十川自然再生協議会は、四万十市観光振興連絡会議の一員として、本年度も11月と2月に入田ヤナギ林を菜の花の名所にふさわしい場所にする活動を行いました。ヤナギ林一帯の流木やゴミの回収、菜の花を保護する竹柵の設置、散策路の補修、周辺の草刈りなどを行い、早春に皆さんに気持ちよく散策していただだける場所にしました。
  • コロナ禍による自粛生活で心も沈みがちな毎日ですが、入田ヤナギ林には今年も見事に菜の花が咲き、私たちの心を癒してくれています。
2.再生協20年 あの時のアレ、どーなった?
  • 移植したマイヅルテンナンショウ ちゃんと生きています
  • 腐ってボロボロの標柱 キレイになって、今なお「四万十の水辺八十八ヶ所」をPR中
3.再生協会長日記
  • コロナ流行が始まって丸2年。本年度は全国的にこれまでにない感染者数となり、高知県も同様。このため、再生協は昨年度以上に計画していた会議や行事を実施できなかった。総会も昨年度、本年度と書面決議となり、やる気はあるのに消化不良気味。来年度は、まずはコロナが落ち着いて、年間計画に沿った会議・行事をこなせることを願うばかりである。
  • 長引く自粛生活の中、アフターコロナを想いながら、「広報しまんと」令和4年3月号に目をやると、四万十川の中流の旧西土佐付近でも昔と比べると透明度が悪化しており、河川環境改善の取り組みの必要性が指摘されていた。また、中流部の漁協関係者は「今年のアユはグニャグニャで、食えたもんじゃない」と川底の変化を話していた。
  • 再生協は、現在、下流部を中心とする67団体で構成されているが、今後は中上流域にも仲間を増やし、共に学ぶ必要があるのではないかと感じている。そのために何が必要か。まずは「四万十の水辺八十八カ所」という再生協独自の流域全体を意識した取り組みを絶やさぬこと。また、中上流域の各種団体との対話の機会を企画することも必要だ。併せて、地元行政(四万十市)との連携強化も欠かせない。何かひとつでもアクションを起こさねばと、思案しているところである。

四万十川自然再生協議会通信 第25号

四万十川自然再生協議会通信 第25号