自然再生協議会通信 第26号を発行しました。
1.第21回総会を開催しました
- 四万十川自然再生協議会の総会は、例年2月下旬から3月に行っていましたが、令和2年度、3年度は新型コロナウイルス感染症拡大のあおりを受け、書面決議としました。しかし、令和4年度は年度後半に感染者数が減少したため、令和5年3月4日(土)に通常通りの会議形式にて開催でき、加盟団体の皆さんにコロナに負けず継続している「四万十川自然観察会」や「四万十の水辺八十八カ所」の取り組みなどの実施状況等をご報告することができました。
- また、再生協は平成14年11月に設立して本年度で20周年を迎えました。そこで、設立当初から入田ヤナギ林での草刈りなどの行事に無償で協力してくださっている地元企業3社に謝意を表し、松本会長から感謝状と記念品を贈りました。
- このほか、加盟団体である四万十つるの里づくりの会から、本年度のツルの飛来状況の報告をしていただきました。
2.コロナ禍でも恒例行事はやり遂げました!
- 令和4年5月28日:四万十川自然観察会
- 令和4年10月22日:四万十川自然観察会
- 令和4年12月10日:四万十の水辺八十八ヶ所バスツアー
- 令和5年1月:四万十の水辺八十八ヶ所標柱再設置
- 令和5年2月25日,26日:入田ヤナギ林 菜の花まつり
3.再生協会長日記
- 令和4年度も寄せては引いて襲ってくるコロナの波に飲み込まれ、まともに会議・行事ができない状況であった。役員会は最低限の回数(4回)はこなせたが、役員との意思疎通が十分に図れない日々に悶々と過ごした。そんな中で会長として、今の再生協は目指すところがぼんやりしてきているのでは、と心配している。そして、活動内容の再整理が必要と考えている。「菜の花まつり」など各種イベントへの参画も定着してきたが、再生協本来の活動とは何か、ということをじっくり考えたい頃合いである。
- 例えば「原点回帰」、すなわち四万十川の自然再生に向けた会議・行事が必要ではないか。再生協は、国土交通省の四万十川自然再生事業と共に歩む組織として設立した。前号にも書いたが、再生教は下流域の団体を中心に構成されているが、やはり全長196kmの四万十川のつながりを意識した自然再生組織でありたい。
- 本年度は設立20周年にあたり、協議会としてのまとまりが問われる時期でもある。メンバーも高齢化している今、「エイジフレンドリー」な活動として、学び直しや語り直しが必要ではないだろうか。20年の歴史を紐解くと、上中流域も含めた漁協の皆さんとの自然再生事業に関する意見交換会や、中流域での自然観察会などもやっている。こういうことを復活させたい。そして、アフターコロナの暁には、会議や行事後の懇親会も復活。懇親会だからこそ話せる本音もある。
4.特派員レポート
本年度はツルが越冬しました。しかも長期滞在!!
令和4年度は四万十市でナベヅル2羽が越冬しました。3年ぶりの越冬です!このうち1羽は11月13日の早朝から確認されているので、なんと120日という長期滞在。12月15日に合流したもう1羽といつも一緒に行動していました。しかも嬉しいことに、四万十つるの里づくりの会でねぐら整備をしている江ノ村の水田を使ってくれました。(四万十市 平石英正特派員)